Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

Magdalene Laundries, The
ザ・マグダレン・ロンドリーズ

TITLE: The Magdalene Laundries(ザ・マグダレン・ロンドリーズ)
AUTHOR: Joni Mitchell(ジョニー・ミッチェル)
PERFORMER: Joni Mitchell(ジョニー・ミッチェル)


アイルランドのダブリン近郊にマグダラのマリアからその名がついた「マグダレン・ランドリーズ(洗濯場/洗濯所)」なる施設がありました。カトリック教会が関わるこの施設には修道女(シスター)がいて、「収容」される「落ちた女」を「いろいろ」と「面倒を見る」ところであったとされています。

そして、この施設が閉鎖されたのは、21世紀の声でも聞こえてきそうな、1990年代中ごろでした。

そんな施設を題材にした1994年に発売されたジョニー・ミッチェルの歌よりも、2002年に上映された「マグダレンの祈り」という映画を先に見ていたので、歌詞の内容が割とすんなりと入ってきましたが、中身は重量級です。

所詮人間が住む世界なんだから、21世紀に入っても地球上のどこかにこのような施設が存在しているに違いない、という思い込みが外れることを「祈る」のみです。


a Jezebel: ア・ジェゼベル、旧約聖書に登場する古代イスラエル王国の王妃、イザベラ、イゼベルなどとも表記されるが、一般に魔性の女とされる女性のこともいう
Heaven: ヘブン、通常善人が死後行けるとされる天国
Magdalene: マグダレーン、新約聖書に出てくるイエス・キリストに会って改悛したとされるマグダラのマリア、に使われている「マグダラ」からできた語
Our Lady of Charity: アワー・レイディー・オブ・チャリティー、マリア様
Jesus: ジーザス、イエス・キリスト
God: ゴッド、キリスト


I was an unmarried girl
I’d just turned twenty-seven
When they sent me to the sisters
For the way men looked at me
Branded as a Jezebel
I knew I was not bound for Heaven
I’d be cast in shame
Into the Magdalene laundries

Most girls come here pregnant
Some by their own fathers
Bridget got that belly
By her parish priest
We’re trying to get things white as snow
All of us woe-begotten-daughters
In the steaming stains
Of the Magdalene laundries

Prostitutes and destitutes
And temptresses like me
Fallen women
Sentenced into dreamless drudgery
Why do they call this heartless place
Our Lady of Charity
Oh charity

These bloodless brides of Jesus
If they had just once glimpsed their groom
Then they’d know and they’d drop the stones
Concealed behind their rosaries
They wilt the grass they walk upon
They leech the light out of a room
They’d like to drive us down the drain
At the Magdalene laundries

Peg O’Connell died today
She was a cheeky girl, a flirt
They just stuffed her in a hole
Surely to God you’d think at least some bells should ring
One day I’m going to die here too
And they’ll plant me in the dirt
Like some lame bulb
That never blooms come any spring
Not any spring
No, not any spring
Not any spring


まだ結婚もしてなかった
27歳になったばかりのころ
男の視線を誘うからって
シスターのところに連れてこられた
魔性の女とレッテルを貼られたら
もう天国には行けない
辱めの中に投げ込まれる
マグダレンの洗濯場

ここの子はほとんど妊娠している
実の父親の子供だったり
ブリジットもおなかの中には
地元の神父さんの子がいた
雪のように真っ白にするのは
悲しみを宿した娘たち
蒸気で汚れをとるのは
マグダレンの洗濯場

底辺で体を売って
色で仕掛ける私も
落ちた女の一人
夢のない単純作業に使われ
なんで心も通わないこの場所に
マリア様が使われるの
マリア様

イエスに捧げた血も通わない女たちが
ひと目でもその姿を見ていたら
理解して手に持った石を捨てるはず
ロザリオのお祈りの裏では
歩くところ草が枯れていく
部屋から光を吸い出していく
私たちも水とともに流しだされる
マグダレンの洗濯場

ペグ・オコネルが今日死んだ
生意気な子で男好き
穴を掘って詰め込まれた
神様鐘ぐらい鳴らしてあげてください
いつか私もここで死んだら
土の中に苗のように入れられて
びっこの球根みたいに
春が来ても花は咲かない
春が来ても
そう、春が来ても
春が来ても


◆ ジョニー・ミッチェル


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